本工法は、最大8枚の撹拌翼・2枚の掘削翼・上下に連結した共回り防止翼を持つ掘削撹拌翼を採用しています。また、混合撹拌の補助的役割を併せ持つノズルから、従来より高い圧力をかけスラリーを噴射しコラム全体に拡散することで、全体的に強度のばらつきが少ない高品質なコラムの築造を可能にした工法です。
※特許出願中
掘削撹拌装置下部に取り付けたノズルから、通常より高い圧力をかけてスラリー(固化材と水を混合し液状にしたもの)を噴射させることにより、混合撹拌の補助的な役割を持たせています。またノズルから噴射することで、スラリーをコラム全域に拡散させることができ、強度が均一で高品質なコラムを築造することが可能になりました。
撹拌翼は、6枚と8枚の2種類あり地盤状況に応じて選定します。
共回り防止翼は、上下連結した形状により、撹拌翼と土塊が一緒にまわり混合撹拌されない「共回り現象」を防止する構造になっています。
一般財団法人 日本建築総合試験所
建築技術性能証明(認定番号 第20-22号)
施工手順は標準施工型(1サイクル)、または上部区間後施工型の2種類があります。
改良形式 | 杭形式、ブロック形式、壁形式等の形式 | |
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攪拌軸数 | 単軸 | |
撹拌翼枚数 | 6~8枚(掘削翼 2枚は除く) | |
施工サイクル | 標準施工型(1サイクル)、上部区間後施工型 | |
羽根切階数 | 砂質土:400回/m以上 粘性土:500回/m以上 ローム:600回/m以上 |
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施工速度 | 掘進速度2.0m/min以下、引上速度2.5m/min以下 | |
適用地盤 | 砂質土、粘性土、ローム | |
使用ノズル | Φ10~16mm 1個または2個 | |
適用性 | 小規模建築物等※ | 建築物・工作物・擁壁などの構築物 (小規模建築物※を超えるもの) |
最大改良長 | 10.0mかつコラム径の30倍 | 19.0mかつコラム径の30倍 |
コラム径 | Φ300mm~Φ800mm | Φ300mm~Φ1,600mm |
設計基準強度 | 砂質土:1,200kN/㎡ 粘性土:1,000kN/㎡ ローム:800kN/㎡ |
砂質土、粘性土:400~2,500kN/㎡ ローム:400~1,700kN/㎡ |
固化材添加量 | 砂質土:300kg/㎥以上 粘性土:350kg/㎥以上 ローム:350kg/㎥以上 |
250kg/㎥以上を基準とし、 配合試験の結果に基づいて設定する |
水固化材比 | W/C=80%を標準とし、 60~100%の範囲で設定する |
W/C=80%を標準とし、配合試験結果より 60~120%の範囲で設定する |
品質管理 | モールドコア法・ボーリングコア法 | ボーリングコア法 |