地盤補強

しん兵衛工法

しん兵衛工法は、節付細径鋼管とソイルセメントコラムとの一体化を図ることで、地盤の支持力を有効に発揮させ、高支持力、高耐力を実現した地盤改良工法です。掘削攪拌装置の攪拌翼に取り付けられた突起(くし部)により、土とセメントスラリーの攪拌効率を高め、ソイルセメントコラム部の品質向上を図っています。また攪拌効率が高いことによって高速度での施工が可能です。

しん兵衛工法 建築技術性能証明書 →

特長

  • しん兵衛工法の堀削攪拌装置
  • しん兵衛工法の概要図
分類 項目 概要
適用範囲 対象構造物 地上3階以下、高さ13m以下、延べ面積1500m²(平屋に限り3000m²)以下のすべてを満たす建築物および高さ3.5m以下の擁壁等工作物
運用土質 砂質土、粘性土、ローム
コラム仕様 コラム径 400、500mm
最大コラム長 10.0m
芯材仕様 芯材径 48.0、60.0mm
芯材長 1.5〜9.5mの50cmピッチで設定
概要 付着力増大を目的とした節付細径鋼管および受圧板
設計手法 許容鉛直支持力 単杭、複合地盤での支持力計算が可能
沈下計算 簡易沈下計算を装備
水平耐力計算 簡易水平耐力計算を装備
許容支持力の制限 Ra=min(Ras , Pa

ここで、
Ra:合成コラムの長期および短期許容支持力(kN/本)、
Rsa:地盤の許容支持力式で求められる長期および短期許容支持力(kN/本)、
Pa:合成コラムの長期および短期許容圧縮耐力(kN/本)である。

地盤の許容支持力 Ras=(129Na'Ap+13.6Nβ'LrΨ)/Fs

ここで、
Ras:地盤から求められる許容支持力(kN/本)、Na':先端平均N'値、
Ap:先端断面積(m²)、Nβ':周面平均N'値、L:芯材長(摩擦考慮長)(m)、
Ψ:コラム周長(m)、Fs:安全率(長期:3.0、短期1.5)である

先端及び周面平均N'値の適用範囲
0.75 ≧ Na' ≧ 7.6
0.5 ≧ Nβ' ≧ 5.4

合成コラムの許容圧縮耐力 Pa

[規定の設計基準強度による場合]

コラム径(mm) 設計基準強度(kN/m²) 許容圧縮耐力(kN)
長期 短期
400 800 109 164
1000 115 173
500 800 151 227
1000 160 240

※室内配合試験を実施した場合には、設計基準強度は土質に応じて450〜2500kN/m²に設定可能であり、許容圧縮耐力は許容圧縮耐力式により設定する。