地盤補強

ピュアパイル工法

ピュアパイル工法は、小規模建築物等を対象する杭状地盤補強工法です。本工法は、セメントミルクを地中でそのまま杭状に固化させるため、地盤種別によらず、高品質で高支持力を発揮する安心確実な工法です。シンプルな施工方法のため、ハイスピードな施工が可能であり、従来工法(ソイルセメントコラム工法)に比べて工期短縮が実現できます。

ピュアパイル工法 建築技術性能証明書 →

特長

  • 1. 高強度・高品質
  • 2. 腐植土地盤に適用できる
  • 3. 残土が発生しない
  • 4. 低コスト
      ピュアパイル工法 ソイルセメントコラム工法
    杭径 200mm 500mm〜800mm
    杭成分 セメント+混和剤 セメント+原地盤の土
    杭本体の品質 バラツキなし(高品質) 土質により強度のバラツキが生じる
    事前配合試験 必要なし 原地盤を採取し、1週間の猶予が必要
    六価クロム溶出試験 必要なし 必要あり

適用範囲

  • 運用建物

    ・小規模建築物
    地上3階以下、建物高さ13m以下
    幹高9m以下、延べ面積1500m²以下

  • 対象土層

    ・砂
    ・粘土
    ・腐植土

  • 最大施工深さ

    ・砂質地盤:10m
    ・粘土質地盤:10m

支持力算定式

[長期許容支持力] Ra = ⅓Ru  [短期許容支持力] Ra = ⅔Ru

1. 先端地盤が砂質地盤の場合

Ru = 100N'sAp + 10N'ƒ . πDL

2. 先端地盤が粘土質地盤の場合

Ru = 100(N'c-2)Ap + 10N'ƒ . πDL

ここに

Ru
:極限鉛直支持力(kN)ただし、全長スパイラルロッドを用いる場合にはRuに0.8を乗ずる
N's
:砂質地盤における柱体先端から下に1D、上に1Dの範囲のN'の平均値(2≦N'≦14 かつ 3≦N's≦14)
N'c
:粘土質地盤における柱体先端から下に1D、上に1Dの範囲のN'の平均値(1≦N'≦8 かつ 2≦N'c≦7)
N'ƒ
:摩擦を考慮する区間のN'の平均値(1≦N'≦14 かつ 2≦N'ƒ≦6)
N'
:SWS試験結果に基づく強度インデックス
Ap
:柱体の先端断面積(0.0314㎡)
D
:設計径(0.20m)
L
:柱体長さ(m)(ただし腐植土地盤層厚は除く)

なおSWS試験結果に基づく強度インデックスN'は式(1・2)の通りである。
[式1] 砂質地盤  N'=2×Wsw + 0.067 × Nsw
[式2] 粘土質地盤 N'=3×Wsw + 0.05 × Nsw

※Wsw:荷重の大きさ(kN)
※Nsw:貫入量1mあたりの半回転数

施工設備

  • 施工機本体
  • ミキシングプラント
  • 円錐型ヘッド

掘削装置

  • ストレートロッド

    PP工法の標準ロッド

  • 先端スパイラルロッド

    スパイラル部の効果により砂質地盤での施工が容易

  • 全長スパイラルロッド

    積極的に排土して側方圧力を低減