従来のセメント系固化材スラリーを用いた機械攪拌式深層混合処理工法の施工方法に、新技術として、セメントミルクの吐出口を攪拌翼の上下に取り付け、掘削時には下吐出口から、引上時には上吐出口からスラリーを噴射させることで攪拌効率を最大限に高め、強度のバラツキの少ない高品質の改良体造成を可能にしました。スリーエスG工法/スリーエスG-cube工法は、戸建住宅・建築・土木構造物の基礎補強をはじめとする多くの用途に適用可能です。
建築物(工場、店舗、中層マンション、擁壁下、重量構造物など)一般建築物の基礎に最適。
小規模物件※1の基礎に最適
※1地上階3階以下、建物高さ13m以下・軒高9m以下・延べ床面積500m²以下
スリーエスG工法は特殊掘削攪拌翼を専用マシン(クローラータイプ)に取り付け、掘削時は下吐出口から、引上時はロットを逆回転させ上吐出口からスラリーを噴射させる方法により施工を行ないます。スラリー吐出を常に特殊掘削攪拌翼の進行方向前方に位置させることで攪拌効率を高め、改良体の品質向上を図っています。
[施工サイクル]
©Lille, inc.
スリーエスG専用マシン・プラントの管理計により施工状況をモニタリングしながら、適正な工事が行なわれているかを監視します。
施工直後の未固化の改良体から設計対象層(最弱層)を対象としてメーターサンプラーを利用しサンプリングを実施し、フェノール散布及び指圧試験により土塊混入状況を確認します。また初日に採取したモールドコア(高温養生1日)にて早期の強度確認を行います。
土塊混入状況を確認
モールドコア(高温養生1日)とボーリングコア(常温養生28日)の相関
スリーエスG工法は直接・間接的に品質を確認しています。地盤や施工条件をパラメータとして品質のばらつきについても試験を実施し、品質を確認しています。
©Lille, inc.
改良形式 | 杭形式、ブロック形式、壁形式等の形式 |
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適用性 | 建築物、擁壁及び工作物などの構造物の基礎 |
攪拌軸数 | 単軸 |
攪拌翼枚数 | 4枚翼または8枚翼(堀削翼は除く) |
適用地盤 | 砂質土、粘性土、ローム地盤 |
最大改良長 | 20.5m |
コラム径 | Φ400〜1300mm |
変動係数 | 砂質土と粘性土 25%(1サイクル施工) ローム地盤 25%(2サイクル施工) |
設計基準強度 | 400〜2000kN/m² |
品質管理 | 検査手法A(※)適用可能 |
[※]「改訂版 建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針」日本建築センター発行
[実際の用途] 戸籍住宅、低層集合住宅、小規模店舗、コンビニ、看板下基礎など
改良形式 | 杭形式、ブロック形式、壁形式等の形式 |
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適用性 | 小規模建築物(※1) |
攪拌軸数 | 単軸 |
攪拌翼枚数 | 4枚翼または8枚翼(堀削翼は除く) |
適用地盤(※2) | 砂質土、粘性土、ローム地盤 |
最大改良長 | 20.5m |
コラム径 | Φ400〜1300mm |
変動係数 | 砂質土と粘性土 25%(1サイクル施工) ローム地盤 25%(2サイクル施工) |
設計基準強度 |
対象土質 設計基準強度(配合1)/設計基準強度(配合2) 砂質土 1200(kN/m²)/1000(kN/m²) 粘性土 1000(kN/m²)/800(kN/m²) ローム地盤 800(kN/m²)/600(kN/m²) |
設計方法 | 改訂版 建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針(日本建築センター)または小規模建築物基礎設計指針(日本建築学会) |
事前配合試験 | 不要(※3)(実施する場合には配合強度係数1.7が利用可能) |
[※1] 小規模建築物とは以下の全てを満足するものをいう
地上3階以下、建築高さ3m以下、軒高9m以下、延べ面積500m²以下。※擁壁は3m以下のものを対象とする。
[※2] 酸性土地盤(pH≤4)や硫酸塩を含む地盤(可溶性S04≥0.5%)農業廃棄物、一般廃棄物、転石、地中障害物などが堆積している地盤、地下水の流れが速い地盤、湧水や伏流水のある地盤は適用範囲外とするが、詳細な検討や実験を行って本工法が適用可と判断された場合は、この限りではない。
[※3] 小規模建築物を対象とし、事前配合試験を実施しない場合でも、設計対象層(最弱層)を対象にpHと含水比試験は実施工前に確認することを基本とする。