地盤調査

標準貫入試験

地耐力評価

ボーリング調査の目的
標準貫入試験装置

1.標準貫入試験によるN値の測定
2.土質確認

[N値]
Number(回数)の頭文字。サンプラーが30㎝貫入するのに何回落下したか。
N値:地盤の硬軟を表す指標。
N値の範囲:0≦N値≦60

N値の目安(小規模構造物の場合) N値=0 自沈と呼ばれる。非常に軟らかい。
N値<3 軟らかい地盤。
N値≧3 30kN/m2は確保できる。
N値≧10 硬い。小口径鋼管の支持層可能。
N値≧20 硬い。

ボーリングデータの読み方

1.N値確認:N値<3の有無。
2.土質確認:盛土の有無,腐植土の有無。
3.支持層確認:柱状改良目安 (N値≧5,層厚1m),小口径鋼管目安(N値≧10,層厚2m)

盛土の注意点

層厚≧1m要注意。かつ盛土後5年未満要注意。N値≧3でも沈下する。

粘土・シルトの注意点

N値<3は沈下検討必要。「腐植土」,「腐植物」,「有機物」の記載があれば要注意。
沈下の可能性高い、柱状改良固化不良。

砂質土の注意点

N値<3は支持力不足。

ボーリング調査内容からわかること
  • パターン1
    「ボーリング(N値のみ)」 支持力△(一般値、N値から計算可能)
    沈下×(土質とN値から予想のみ) 厳密な地耐力評価はできない
  • パターン2
    「ボーリング(N値)+物理試験+三軸圧縮試験」 支持力○(試験値、N値から計算可能)
    沈下×(土質とN値から予想のみ) 圧密沈下の検討はできない
    支持力の検討は可能。
  • パターン3
    「ボーリング(N値)+物理試験+三軸圧縮試験、圧密試験」 支持力○(試験値、N値から計算可能)
    沈下○(圧密試験結果から検討可能) 厳密な地耐力評価が可能
    地盤補強も最も経済的に検討可能