試験名称 | 土質試験用 サンプリング |
試験結果 | 主な利用法 | 備考 | |
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物理 試験 |
土粒子の密度試験 | × | 密度Ρs | 土質の判断 他の試験値の計算 |
土を構成する土粒子(固体部)と水と空気の内、固体部の単位体積あたりの質量。 (例)Ρs=2.0以下~2.5g/cm3:腐植物を多量混入,Ρs=2.6~2.8g/cm3:普通の土 |
含水比試験 | × | 含水比W | 土の状態判断 他の試験値の計算 |
土を構成する土粒子(固体部)と水と空気の内、水と固体部質量比を百分率で表したもの。 (例)W=100~300%:腐植土,W=50~90%:沖積粘土,W=30~50%:洪積粘土,W=8~15%:砂 |
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粒度分析試験 (フルイ) |
× | 粒経加積曲線 | 粒度分布の良否 透水性の推定 土の分類 材料としての判定 |
土の種類が「粘土」,「シルト」,「砂」,「礫」,「火山灰」等々なのかを分類する。 透水係数を推定する。 地震時には砂地盤は液状化が問題となることが多いが、液状化を検討するためには粒度分析(フルイ)を実施し、細粒分含有率(Fc)を求める必要がある。 |
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粒度分析 試験 (沈降) |
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液性限界 試験 |
× | 液性限界WL | 土の分類 土の安定性判定 材料としての判定 変形,塑性の判定 |
土に含まれる水分(含水量)によって①一定の形を保てない液状(液体)②指で押さえると割れないで自由に変形する状態(塑性)③もろく、こねると割れるような半固体状④硬くて指で押しても容易に割れない固体、といった状態変化が見られる。液性限界とは②→①に移行する時の含水比。塑性限界とは②→③に移行する時の含水比。 | |
塑性限界 試験 |
× | 塑性限界WP | |||
湿潤密度 試験 |
○ | 単位体積重量Ρt | 土被り圧 土の分類 |
支持力検討,圧密検討どちらでも使用する。一般値を用いる場合も多い。 (例)2mの盛土荷重(単位体積重量18kN/m3の場合):2m×18kN/m3=36KN |
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力学 試験 |
圧密試験 | ○ | 圧縮係数Cv | 沈下量の計算 沈下に要する時間の計算 |
土が上載荷重の影響を受けて変形(圧密)するか否かを検討する。沈下量,沈下に要する時間を算出することができるが、一般的に圧密降伏応力(Pc)と有効土被り圧との関係から、簡易的に圧密の可能性を検討している場合が多い。土質は粘性土のみ試験可能。 (例)圧密降伏応力≧有効土被り圧:正規圧密~過圧密 , 圧密降伏応力<有効土被り圧:圧密未了 |
圧縮指数Cc | |||||
圧密降伏応力Pc | |||||
体積圧縮係数mV | |||||
一軸圧縮 試験 |
○ | 一軸圧縮強さqu | 地盤の支持力 | C=qu/2式より粘着力Cを求め、支持力計算に利用する場合が多い。基本的には粘性土のみ試験適用。 | |
三軸圧縮 試験 |
○ | 粘着力C | 地盤の支持力 摩擦力の算定 |
一軸圧縮試験では粘着力Cしか算出できないが、三軸試験では粘着力C,内部摩擦角φの両方を求めることができる。この値を用いて支持力計算,杭の検討を行う。基本的には粘性土のみ試験適用。 | |
内部摩擦角Ø |